『命』を教える動物介在教育
いま子どもたちに起こっていること ―「また買ってくればいいじゃん」
「生」と「死」は表裏一体です。生存中にその命を軽んじていたならば、その死も取り立てて大きな意味を持ちません。
「生」と「死」を一連の流れとして、生から老いへ、そしてその先にある死へと緩やかに変化する姿を労わりながら迎えた死であったとしたら「命」の重みが子どもたちにも伝わると思っています。
フクロウとのふれあいは言葉以外の手段、身ぶり・表情・姿勢などにより意思の伝達をする非言語的コミュニケーションです。
言葉以外の手段で互いに会話をしている為、一見無表情にも見えるフクロウたちと一緒に過ごしていると、子供もフクロウの様子を見て、気持ちを理解しようとします。
子どもが自分の 置かれた状況や自分の行動の善し悪しを判断する場合に、大人の姿勢と言動が重要なロールモデルとなります。
大人は、子どもの模倣の対象となっているという自覚を常 日頃から持って子どもと接することが「動物介在教育」にとっては最も重要な事です。
次第に子供も「フクロウの心」を尊重する様になり『人と動物のふれあい』がいかに大切であることか、が伝わっていくと思っています。
動物行動学と 癒しの理由
小鳥たちが一斉に飛び立てば近くに敵がいる、小動物が逃げだせば危険が迫っている。等を、人は誰かに教えられなくても肌で感じ取る事が出来ます。
これらの危険信号とは反対に、動物達が安心して過ごす姿に、人間たちも同じく安心して過ごせる場所であるという信号を受け取っていたと思います。
ゆえに、現代においてもでスヤスヤと無防備に眠るペットたちには、この上ない安心感とリラックスを感じるのではないでしょうか。
これこそが『癒し』というものの本質だと思います。
幸せそうなフクロウを見て、皆様に心から安心していただける事が、私達の願いと目標です。