フクロウの飼育方法
係留飼育 | 繋いで飼育 |
放鳥飼育 | 放し飼い |
ケージ飼育 | 鳥カゴ飼育 |
フクロウの飼育方法は、主に3種類に分けられます。
フクロウをお迎えして、まず最初にする事は?
フクロウが安心出来る、適切な飼育場所を見つけてあげる事です!
フクロウを伴侶動物として暮らしていく上で、とても大切なポイントです。
【フクロウ専門のペットショップ】フクロウカフェ アキバフクロウ東京が、フクロウの係留飼育を徹底解説!
この記事の内容
この記事の信頼性|書いた人
フクロウコンシェルジュ
- 40羽のフクロウと暮らす現役の飼育者
- フクロウが好きで仕方ない夫婦
- 動物カフェとして、世界一の口コミ数と多くの受賞歴を持つアキバフクロウの運営者。
- フクロウ販売・餌(エサ)・嘴・爪のメンテナンス・パーチ製作、フクロウ飼育に関わる全般を取扱い。
- 飼育スタイル|過干渉を避け、個性を尊重。
フクロウ係留パーチ|詳細情報
フクロウの係留パーチは、命を守る最も大切な飼育用品です。
フクロウを安全に係留し、尾羽の先まで美しく飼育出来る、アキバフクロウの信頼性の高い係留パーチです。
ステンレス製のボールベアリングスイベルが装着されておりリーシュが絡まず、掃除のお手間も最小限に出来ます。
フクロウの飼育方法
係留飼育 | 繋いで飼育 |
放鳥飼育 | 放し飼い |
ケージ飼育 | 鳥カゴ |
フクロウの飼育方法は、主に3種類に分けられます。
それぞれの特徴を解説していきます!
係留飼育の特徴
難易度 | 高 |
リスク | 低 |
動ける範囲 | △ |
人馴れ | ○ |
羽を美しく保つ | ○ |
事故の予防 | ○ |
誤飲の予防 | ○ |
ロストの予防 | ○ |
掃除の手間 | ○ |
安全性 | ○ |
アンクレットを付けて、係留パーチに繋ぐ飼育方法です。
係留パーチやアンクレットなど、飼育用品が必要となります。
係留に必要な飼育用品
- 係留パーチ
- アンクレット
- ジェス
- リーシュ
ただ繋ぐのではなく、適切な係留にはフクロウの動きを予測する、ある程度の知識が必要です。
係留飼育のメリットとデメリット
メリット | 安全性の高さ |
デメリット | 行動範囲の狭さ |
放鳥飼育の特徴
難易度 | 低 |
リスク | 高 |
動ける範囲 | ○ |
人馴れ | × |
羽を美しく保つ | △ |
事故の予防 | × |
誤飲の予防 | × |
ロストの予防 | × |
掃除の手間 | × |
安全性 | × |
放し飼いにする飼育方法です。係留用品の必要もなく、簡単に行える方法です。
放鳥飼育のメリットとデメリット
メリット | 自由に動ける |
デメリット | ハイリスク |
放鳥飼育は誤飲・ロスト・衝突などの事故リスクが飛躍的に増加します。
ケージ飼育の特徴
難易度 | 低 |
リスク | 中 |
動ける範囲 | △ |
人馴れ | × |
羽を美しく保つ | × |
事故の予防 | △ |
誤飲の予防 | ○ |
ロストの予防 | ○ |
掃除の手間 | △ |
安全性 | × |
ケージや鳥かごに入れて飼育する方法です。人離れする可能性が高く、ペットフクロウとして飼育する場合は推奨しておりません。
ケージ飼育のメリットとデメリット
メリット | ケージ内で動ける |
デメリット | 人離れをしやすい |
ケージで羽が擦れて、フクロウが傷つく可能性が高い飼育方法です。
おすすめの飼育方法は?
- 安全性
- 健康面
- 長生き
上記を加味し、係留飼育を推奨しております。
係留飼育時の放鳥比率
繋留(けいりゅう) | 7割 |
放鳥(フリー) | 3割 |
ずっと放し飼いにした方が自由で良いんじゃないの?
答えはNO!
放鳥は誤飲・ロスト・衝突などの事故リスクが飛躍的に増加します。
話題に上がる事は少ないのですが、誤飲で死んでしまうフクロウはとっても多いんです。適切に係留していれば、事故のリスクは最小限に抑えられます。
無理のない繋留と放鳥のルーティーンが大切です。
自作パーチ・ファルコンブロックでの係留
ファルコンブロックは、フクロウを係留する為のものではありません。
フクロウが宙吊りとなり、傷つきやすいのでお勧め致しかねます。
自作パーチによる事故はとても多いのでご注意を!
フクロウの係留飼育のポイント
係留パーチを設置する場所
基本的に、壁を背に設置しましょう。
フクロウが、安心出来ます。
角だと尚良いです!
壁と少し間隔をあけて設置
羽ばたいた時に羽が壁に擦れてしまわない様に、壁からは間隔を開けてパーチを設置します。
壁に対して斜めではなく、並行に置いてください。
設置する位置
人が常に視界に入り、人と距離が近すぎず離れすぎずの場所が最適です。
小部屋を作ったりパーティション等で囲わない
テリトリーを与える事で人離れを起こし、内向的な性格になりやすくなります。
フクロウが動いた際に、羽も傷ついてしまいます。パーティション等で囲う必要はありません。
係留パーチを設置する台の高さ
小型種 | 60〜150cm程 |
中型種 | 地面〜80cm程 |
大型種 | 地面 |
目線より高い場所には設置しない
高い位置に設置すると、上方面にばかり逃げる子になってしまうので注意が必要です。
中〜大型種の場合は床に設置
中〜大型種の場合は、強く羽ばたいた時にパーチごと落下する可能性もあります。
事故防止の為、床に直接パーチを置いてください。
係留パーチを設置する台の幅
テーブルや台の上にパーチを設置する際は、フクロウが動いて宙吊りにならない様に、 パーチの幅以上に余裕を持った置き台を使用してください。
フクロウが宙吊りとなり這い上がれない場合、最悪なケースとして命を落とす事もあります。
係留する時は必ず紐で縛る
紐で縛るのが最も確実です!
係留にナスカンやフックは使わない
ナスカンやフックは、あくまで一時的な係留に使用する為のものです。
使っていくと噛み合わせが徐々に悪くなり、外れる事があります。
係留リーシュ(紐)の長さ・結び方
紐の長さは、パーチから一歩降りれる程の短かさが安全です!
係留リーシュ(紐)が長い場合
動ける範囲 | ○ |
紐の絡まり | × |
誤飲予防 | × |
掃除の手間 | × |
安全性 | × |
係留リーシュ(紐)が短い場合
動ける範囲 | △ |
紐の絡まり | ○ |
誤飲予防 | ○ |
掃除の手間 | ○ |
安全性 | ○ |
「リーシュを長くして、少しでも係留ストレス軽減させてあげたい!」
そのお気持ちは痛い程分かります!しかし…
紐の長さと事故率は比例します。
係留リーシュ(紐)が長い場合の事故
係留中に可能性のある事故
- 誤飲
- 紐の絡まり
- 宙吊り
- 衝突
- 接触
紐を短くする事で、事故の確率とお掃除の手間を、飛躍的に下げる事が出来ます。
パーチから一歩降りて、一歩上がる。
この動きをフクロウが覚えると、フクロウの飼育は遥かに効率的になります。
パーチの上が一番居心地が良くなる事が大切です。
係留リーシュ(紐)が短いもう一つのメリット
フクロウが係留時と放鳥時の、メリハリを認識出来る様になります。
係留時と放鳥時の行動範囲が乖離する事で、フクロウの心のスイッチを切り替えやすくなります。
人とフクロウが、長く安全に暮らしていく事が出来ます。
フクロウを係留するのに適切ではない場所
物やおもちゃが近くに置いてある場所
物に当たり羽が傷ついたり、誤飲の可能性があります。
係留パーチの周辺には、何も置かない事がベストです。
TVやスピーカーの近く
フクロウはとても聴覚の優れた動物です。
気にしすぎなくて良いのですが、不必要なノイズからは遠ざけた方が良いです。
どこに係留して良いか分からない時
係留場所にご不安がある場合は、お部屋の動画をお送りください!
お部屋の中心にお立ち頂き、360度ビデオ撮影して頂ければ、何かアドバイス出来る事があるかもしれません。
フクロウの係留飼育|まとめ
フクロウが100羽いれば、100通りの飼育方法があります。
フクロウの性格やお部屋の環境によって、適切な係留場所は異なります。一朝一夕にはいかなくて当然です。
焦らずに、ゆっくりとフクロウが安心出来る場所を見つけてあげてください!
フクロウ飼育ご相談窓口
飼育方法でお迷いの時など、お気軽にご相談ください!